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詩:石檄る(イワバシル) by武田一成

2017/02/17 23:26 に naritaphil owner が投稿   [ 2017/04/25 6:05 に更新しました ]

石檄る(イワバシル)


雪解けの雫が軒先から落ちてきます

庭の残雪の合間にまた萌え出る若草

春待つあなたの喜びはいつも私の喜びでありました

あなたが此処にいないことがこんなにも不思議とは

 

古への何気ない歌がふと口をつくと

不意打ちのように涙があふれてきます

もう堪えることは止めてよいのです

世界が涙の海になり果てるまで泣いてよいのです

 

大切なことはいつも単純なことでした

あなたは私であり私はあなたであるのです

あなたはいつも私と共に私の裡にあるのです

 

また再生の春がめぐってきます

あなたの愛した春の魁のひかり

私の肩に裡なるあなたにそそぐでしょう

 

         イワバシル

         タルミノウエノサワラビノ

         モエイズル

         ハルニナリニケルカモ

 

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